「運動は苦手」「できれば動きたくない…」そんな毎日が続いていませんか?体をあまり動かさない生活は、気づかないうちに次のようなマイナートラブルのもとになります。
姿勢の崩れ→肩こり・腰痛
長時間の座り仕事やスマホ操作で、背中が丸まり、姿勢が崩れやすくなります。 その結果、肩や腰に負担がかかり、こりや不快感を引き起こしやすくなります。
体幹の衰え→疲れやすさ・代謝ダウン
40代以降は筋肉量が自然と減っていきます。そこへ運動不足が重なると腹筋や背筋など、体を支える筋肉の働きがさらに衰え、疲れやすくなるほか、代謝も低下して太りやすい体に。
脚の血流低下→むくみ・冷え
脚の筋肉を使わない状態が続くと、筋肉が硬くなり血流が滞りがちに。これが、むくみや冷え、足の重だるさにつながります。
こうした状態が重なると、「なんとなくだるい」「いつも疲れてる」感覚が当たり前になってしまうこともあります。心当たりはありませんか?
このような不調を予防、解消するために、運動が苦手だったり、動きたくない方にもおすすめなのが、ヨガの基本姿勢でもある「杖のポーズ」です。座って脚を伸ばし、背すじをまっすぐに保つだけのシンプルなポーズです。
一見地味で簡単そうですが、実際は、背中・お腹・脚の筋肉にじんわりと効き、姿勢改善、体幹の活性化、血流アップに効果的です。体を大きく動かさなくても、筋肉を使っている、刺激しているという感覚が十分に得られるので、運動が苦手な人にもぴったりなポーズです。
1)床に座り、両脚を前にまっすぐ伸ばす。背中が丸くならないように、坐骨の下に折りたたんだブランケットが当たるようにするとポーズが安定する。膝を少し曲げてもOK。
2)つま先を天井に向け、背すじを伸ばして頭頂までまっすぐ、目線を真正面に。両手は体の横、指先をを床について体を支える。そのままゆっくりと呼吸を3〜5回続ける。
3)もう少し負荷をかけられそうなら、両腕を頭上に伸ばし、指を絡めて手のひらを上に向けて押し出すようにする。
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
2025-06-30T10:39:40Z