自分や家族にとって「適正量のもの」だけを持ち、快適に生活している事例をピックアップ。ここでは、個性的なミニマリスト3人が見つけた、ものを捨てるだけではない幸せな暮らしについて紹介します。
母子3人のすっきり暮らしについて発信する、パーソナルスタイリストのみーのさん。ただものを少なくするのではなく、お気に入りを厳選することを意識し、毎日がより楽しくなったそうです。
子どもがいてもすっきりとした暮らしに憧れていた私。そこから、ものを最小限に減らしてミニマルライフを徹底した結果、下記のメリットに気がつきました。
・どこになにがあるか、なにをどれくらい持っているかを把握できるようになった
・無駄に買いすぎることがなくなった
・ものが少ないから身支度がスムーズ、子どもたちも自分で準備や整理整頓ができる
・掃除や片付けがしやすい
・自分にとって好きなもの、必要なものが明確になった
そのほか、忙しさで気持ちに余裕がないときでも、家が散らからずホッと落ち着く環境をキープできるのも、ミニマルな暮らしの大きな魅力でした。
ミニマルを追及した暮らしを気に入っていたのですが、最近「理想の暮らし」が変わってきました。
SNSなどで、自分らしく暮らしを楽しむ人たちを見ているうちに、「ただ単にものを減らして身軽になるのではなく、厳選したお気に入りを増やしたら暮らしがより楽しくなるだろうな」という気持ちが芽生えたからです。
そんな今の私が考える理想の暮らしは、「適正量の好きなものを持ちながら、自分も子どもも心地よくすごせること」。それをかなえるために、ものを減らすより、お気に入りを厳選することを重要視するようになりました。
具体的には、私の好きなことであるおしゃれとキャンプ、旅にかかわるものは、管理できる量を心がけつつ所有して心を満たしています。子どもたちの好きなことも同様です。
この理想の暮らしは、ミニマルライフを追求したからこそ明確になったこと。快適なすっきり暮らしをキープしながら、好きなことをより楽しめる生活にシフトできたのだと考えています。
これからも、好きなものや好きなことをあきらめずに、快適なすっきり暮らしを目指すアイデアを発信していけたらと思っています。
小学生の子ども2人と団地暮らし。大量のものを手放し生活が快適になった経験から、すっきり暮らしの情報発信や、片づけサポートの仕事をしているかさもさん。すっきりと片づいた部屋をつくるには、日用品やインテリアなど、目に入るものをシンプルなデザインにするのがおすすめだそうです。
片付けているのに部屋が散らかって見える原因のひとつに、色が多いことが挙げられます。部屋の中に使われている色が多ければ多いほど、ごちゃついて見えてしまうのです。だから私は、「日常使いするものこそシンプルに」と考えます。
私は普段、お片づけに悩む方のオンラインサポートをしています。そのなかでよくお見かけするのが、カラフルでデザインもバラバラのタオルが数多くあるケースです。
以前はわが家もデザインのそろっていないタオルを使っていましたが、現在は「無印良品」のフェイスタオルで統一。茶と白がメインのインテリアになじむ色を選びました。
お風呂上がりに体をふく3枚と、洗面所用に1枚の計4枚を毎日洗濯しながら、肌触りが悪くなるまで使いきります。半年~1年のタイミングで総入れ替えするのがルーティンです。
日用品などよく使うものは、目から入る色の刺激を減らし、色味をそろえることで心が穏やかになります。その点、買いそろえやすいタオルを同じデザインのものに統一するのはおすすめです。
「素敵な器に料理を盛りつけたい」という想いがあり、以前の私は食器を集めるのが好きでした。ですが、ごちゃついた部屋でいくら素敵なお皿に料理を盛りつけても、映えるのは“料理と器だけ”なんですよね。
全体を見てみると、色数が多くて逆に料理が引き立たない。目から入る情報に疲れてしまうという状況でした。
そこで、食器や箸、カトラリーをシンプルなデザインにして、数も減らすことに。すると、部屋との統一感も出て、質素な料理でも引き立つように感じ、より一層おいしく食べられるようになりました。
家具や収納ケースも、部屋の色味とそろえています。空間の色を2~3色で統一して、絵を描く感覚です。
部屋をシンプルにすると、とっておきのお気に入りが際立ち、存在感を発揮します。その景色に心がほっこりする。そんな、自分と家族にとっての“パワースポット”となるお部屋づくりを目指しています。
夫の転勤を機にシンプルライフを目指し、心地よい暮らし方についてインスタグラムで発信するかなさん(現在40代)。クローゼットの中身も一軍だけに厳選したことで、うれしい変化がありました。
「40代になると、急に手持ちの服が似合わなくなる」と、以前女性の先輩から聞いたことがありました。私も40代になり、ある日持っている洋服がなんとなく似合わなく思えて、このことか…と実感しています。若い頃と比べて体型が変化したのに加え、素材や着心地によってはストレスを感じるものも出てきたのです。
20代の頃は、周りにどう見られるかが気になって「いつも同じ服を着ていると思われたら恥ずかしい」と、とにかく大量に洋服を買っていました。ですが、夫の転勤による引っ越しを機に、多すぎるものを見直そうと捨て活を始めると、「流行っているから」と買ったものの、結局ほとんど袖を通していない服がたくさん。罪悪感を抱きながら、大量の服を手放しました。
その結果、かえって毎日の服選びがラクになり、「服をたくさん持っていればいいわけではないのだ」と気がつきました。
そこからさらに年を重ねた今、服選びで重視するのは「いかに自分が心地いいか」。着心地のよさはもちろん、苦しくない、ストレスがかからないなど、以下のポイントをクリアした服のみでワードローブをつくっています。
タンクトップやTシャツといった、肌に触れるインナーはコットンなど天然素材のものを選びます。チクチクしたり静電気に悩むことが減りました。
また、服との色合わせを考えなくてもいいように、白と黒の2色に絞っています。
トップスはニットやカットソー、ブラウスなど含めてほとんど白色ばかりです。顔まわりが明るく映るので助かります。
そのほか、腕まくりしやすい袖口にゴムが入っているデザインが好きで、同じような服が並びますが「好きなら何枚あってもOK」と考えるようにしています。お気に入りばかりのクローゼットになり、むしろ着ない服がほとんどなくなりました。
ボトムス選びの条件は「ストレスフリーなはき心地」が最優先です。ウエストがゴム仕様のものや、ストレッチが効いている素材でラクなものを選びます。
お気に入りのボトムスは週3回以上はいていますが、ちっとも飽きずにマイ定番コーデとして「やっぱりこれがいい!」と、毎日いい気分で過ごせます。
2025-02-02T11:04:33Z