「服はたくさんあるのに、今日着たい服がない」そんな悩みを解決できた、服選びのアイデアを紹介します。片付けの力についての著書もある、整理収納アドバイザーFujinaoさん(40代)のケースです。ここでは、Fujinaoさんが実践する服の取捨選択の基準や、年間15着のワンピースを軸にした生活で感じたメリットなどについて語ります。
片付けの途中にクローゼットを見直しふと気づいたのは、「こんなに服があるのになぜ着たい服がないのだろう」ということでした。「今日これを着たい」と心が動く服がほとんどなく、どれも今の自分の気分とズレている。クローゼットの中は、着ない服ばかりが入っている状態でした。
そこで始めたのが「今の自分の気持ち」に焦点を当てる片付けでした。
クローゼットに並んでいても手が伸びない服、朝一度着て「やっぱり違う」と脱いだ服は、すでに“自分のなかでの賞味期限”がきれたサインとして手放すことに。1枚ずつ手に取り、「本当にこの服が着たいか?」「この服を着ている時の自分が好きか?」と自分に問いながら、迷うときはその場で試着もしました。
すると、「私にとって大切なのは、着たときに気分が上がるかどうか」など、少しずつ服選びの基準が明確になっていきました。
「好き」「着たい!」という気持ちの服だけを残してみると、ほとんどがワンピース。思い返せば、子どもの頃からひらひらとした女性らしい服が好きな性格でした。
もう1つの理由としては、その当時は子育てで忙しい毎日だったので、ワンピースを着ることで「どんなママでいたいか」を思い出すためでもありました。ワンピースを着ている優しくて余裕のあるママでいたい、という小さな願いも込められた服選びだったのです。
本当に着たい服だけを選び取った結果、ワードローブは「年間で15着のワンピース」が軸になりました。
「年間15着のワンピース」で生活するようになってからは、朝の服選びが格段にラクになり、コーディネートに迷う時間が減少。クローゼットに大好きな一軍の服だけが並ぶことで、朝から気持ちも自然と前向きになりました。
ワンピース生活が定着すると、日常にも変化が現れます。まず、ご機嫌でいられる時間が増えました。気分が上がる服を着ていると、その高揚感が一日の過ごし方に影響するのかもしれません。
また、女性らしい服装のセルフイメージからか、歩き方や姿勢など、所作にも自然と気を配るようになっていきました。
意外な変化としては、部屋着をもたなくなったこと。以前は外出着から部屋着、さらにパジャマへと1日に何度も着替えていましたが、ワンピース生活になってからは体を締めつける息苦しさがないので部屋着が不要になりました。洗濯ものが減り、すっきりしたクローゼットを保てるように。
一方で増えたものもあります。それがエプロンです。
お気に入りの服を着たまま家事をするため、料理の前に必ず身につけるようになりました。大切な服が厳選されたことで、1着1着をより丁寧に扱えるようになったと思います。
15着という数字は少なく感じるかもしれません。けれど、いざ減らしてみてわかったのは、大切なのは枚数ではなく「今の自分にとって本当に必要で、好きな服だけあればいい」ということ。40代の暮らしを軽やかなクローゼットが支えてくれていると実感しています。
2026-01-09T11:01:46Z