子どもから、「千葉で一人暮らしして、週に1回ディズニーに行きたい」と言われました。突然の話に驚きつつも、まず気になったのは生活にかかるお金です。一人で暮らすには、家賃や食費、水道光熱費などが必要で、遊びに出かけるにもお金がかかります。 進学や就職といった目的がある場合には、なおさら慎重な判断が求められます。そこで今回は、千葉での一人暮らしと週1回のディズニー通いを前提に、実際にどれくらいの費用がかかるのかを考えてみました。
千葉での一人暮らしを始めるにあたり、まず気になるのは家賃です。通学や通勤に便利で、なおかつディズニーリゾートへのアクセスが良いエリアとして、千葉市や市川市、船橋市などが候補に挙げられます。これらの地域は東京への通勤圏でもあり、学生や若者の一人暮らしに適した物件も比較的充実しています。
千葉市中央区のワンルームの家賃相場は約6万円、市川市で約5.5万円、船橋市では約5.2万円です。築年数や駅からの距離によって金額に差はありますが、ある程度の設備が整った物件を選ぶと、家賃だけで月6万円前後は必要になりそうです。
家賃以外にも、毎月の暮らしにはさまざまな支出がつきものです。食費や光熱費、通信費は毎月必ず発生するため、意識して管理しなければ無駄な出費が増えてしまいます。
たとえ自炊を心がけていても一定の食費は必要で、外食の頻度が高まれば想像以上に金額が上がってしまうこともあります。水道代や電気・ガス代、スマートフォンやインターネットの利用料なども合わせると、生活に必要な費用は決して少ないものではありません。
また、日用品の購入や衣類、交通費など、日常的な支出も加わります。こうした出費を合計すると、家賃とは別にまとまった金額が必要です。親の支援が前提になる場合もあるため、費用をどのように負担するかを事前に話し合っておくことが大切です。
週1回ディズニーリゾートに通うとすると、まず負担になるのが交通費とチケット代です。千葉駅から舞浜駅までJRを利用すると、片道483円、往復で966円かかります。月に4回通えば、交通費だけで約4000円です。
次に、入園にかかる費用です。ワンデーパスポートの料金は、曜日や時期によって異なりますが、1回7900円から1万900円です。毎回これを購入するとなると、月におよそ3万5000円前後かかります。
また、パーク内での食事代や飲み物代をはじめ、グッズやお土産の購入費用も見込まなければなりません。人によって差はあるものの、1回につき2000〜3000円程度はかかるケースが多いと考えられます。
これらを合計すると、ディズニーリゾートに週1回ペースで1ヶ月通う場合の出費は、合計でおよそ5万円前後になる可能性があります。継続するには相応の準備が必要です。
家賃と生活費、ディズニー通いの出費をすべて合計すると、毎月の生活費は少なくても15万程度はかかる見込みです。このような生活を1年間続ける場合、年間の費用は約200万円かかります。進学や新生活の初期費用まで加えると、さらに数十万円の上乗せが必要になるかもしれません。
もちろん、節約やアルバイトによって一部を補うことは可能ですが、負担は決して小さなものではないでしょう。
子どもの夢や希望を応援したい気持ちは親として自然なものですが、その実現には現実的な資金計画が欠かせません。千葉での一人暮らしに加え、週1回のディズニー通いを続けるとなれば、それなりの経済的な備えが必要になります。
だからこそ、親子でしっかりと話し合い、収入や支援の範囲、節約の工夫や優先順位などを共有しておくことが大切です。無理のない形で理想の生活を実現できるよう、しっかりとした計画を立てましょう。
総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
2025-07-02T00:46:54Z