アウトドアが新しい趣味になった私が見つけた「理想の防寒グッズ」

『わたし史上最高のおしゃれになる!』『お金をかけずにシックなおしゃれ』などの著書があるファッションブロガー小林直子さんが、愛用しているアイテムをご紹介します。

◆ヨガ、ランニングなど趣味のウエアと普段着と兼用がオススメ

 何かしら趣味を持っている人は多いと思います。そしてその趣味をするに当たっては、何かしら必要な装備がある場合も多いでしょう。例えばヨガだったらヨガウエア、ランニングだったらウエアやシューズ、山登りだったらマウンテンジャケットが必要です。

 そんなふうに趣味の装備が必要な場合、それらウエアやジャケット、その他のアイテムを普段着(ふだんぎ)と兼用するといいと、私は皆さんにお勧めしています。そうお勧めするのには理由があります。

 まず一つ目の理由は、ウエアの中には実際に着ていなくても、置いているだけで劣化するものもあるということ。

 例えばストレッチ性を出すためや、撥水コーティングとしてよく使われるポリウレタンという素材。ポリウレタンは熱、水、光に弱く、置いておくだけで劣化します。

 劣化は生産されたときから始まりますので、それを着用しなかったとしても、置いているだけで劣化してしまうのです。久々に着ようと思ってタンスから出してみたらべたべたしていた、あるいは伸び切っていたなどということがあり得ます。

 現在、ポリウレタンはあらゆるウエアに使われているので、なかなか避けることができません。このように、どうせ置いておくだけで劣化してしまうのなら、趣味以外の普段の生活の中でも着たり、履いたりしたほうがいいと考えます。

◆収納場所やメンテナンスも減らせる

 もう一つの理由は、ワードローブをなるべくミニマムに保ちたいからです。

 趣味がふえて、それごとの装備を揃えておけばおくほど、保持する枚数はふえていきます。テレビドラマの主人公のように、自分ひとりのためのワードローブに一部屋使える人は少数派。特に都会暮らしの人は衣類を収納する場所も限られるでしょう。

 それにたくさんの衣類や靴、バッグがあればあるほど、メンテナンスにお金も時間もかかります。それを避けるためにも、趣味と普段着を兼用できるのであれば、兼用したほうがいいでしょう。もちろん何よりも趣味が大事で、趣味にお金も時間もかけたい、またベリーダンスのように、趣味の装備が日常的に使うようなものではないという方の場合はその限りではありません。

◆バードウォッチングを始めてわかったこととは

 さて、私は今年に入って新しいアウトドアの趣味が始まりました。それがバードウォッチングです。

 きっかけはちょうど1年ぐらい前に始めた川沿いでウォーキング。毎日、川辺を歩いていたら、何やらたくさんの鳥が川を泳いでいることに気付きました。最初はすべて鴨と思いました。そのうち胴体が黒くて、くちばしが白い水鳥はどうやら鴨ではないらしいということがわかり、調べたらオオバンという鳥でした。

 そうやってよく見ていくと、十把一絡(じゅっぱひとから)げに鴨と認識していた鳥も、どうやらいろいろ種類があるらしいと気づいてきました。

 そうやって川の鳥を眺めていたある日、茶髪を後ろに逆立てたような、変わった頭の鴨類がいるのを発見しました。調べると、それは神奈川県内でも余り見られないカワアイサという鳥だということがわかりました。希少な鳥が身近に見られるとわかって、俄然、鳥に興味を持ち始め、それからバードウォッチングの趣味が始まりました。

◆理想の防寒グッズを見つけた

 私の場合、買い物、あるいはウォーキングのついでの鳥見です。家から10分ぐらい歩いた近所の川辺に行くだけなので、特別の装備は必要ありません。

 まだバードウォッチングを始めて1年もたっていないのですが、それでもわかったことがあります。鳥見はじっと立って観察しているだけなので寒いのです。

 普段の買い物、あるいはウォーキングに行くときの格好に何かしら足して防寒をしたい、けれどもバードウォッチングのためだけではなく、もっと汎用性が高いものがいい。そう考えて見つけたのがこちらのダウンのポンチョです。

 去年もTAIONのダウンパンツを買って、暖かくて重宝したので、今年はダウンポンチョを買い足しました。ポンチョとしてだけではなく、巻きスカートとしても、もちろんひざ掛けとしても使え、汎用性が高く、まさに理想の防寒グッズです。

◆絶滅危惧種のコウノトリを見る夢がかなった

 バードウォッチングを始めてから、新たな夢が生まれました。それは絶滅危惧種の鳥を見たい、特にコウノトリやアホウドリを見たいというものです。なぜでしょうか。数が少ないとわかると、俄然(がぜん)その鳥を見たくなります。

 そんな新しい夢を抱きながら、いつもの川に行ったよく晴れた日、川の上空を見上げると、なんとコウノトリが大きな羽根を広げて優雅に飛んでいるではないですか! しかもまさに私の頭上を飛んでいきました。まさかこんなに身近にいるとは思わなかったので、一瞬幻かと思いましたが、ほかにも目撃者がいたので、これは幻ではなく現実でした。

◆新しい趣味を始めて、新しい装備を揃え、新しい夢を持っていたら…

 新しい趣味を始めて、新しい装備を揃え、新しい夢を持っていたら、それが叶った。遠くまで行かなくとも、それは案外近くにある。コウノトリだって見られたのだから、アホウドリだってきっと出会えるはず。そう確信しつつ、毎日、双眼鏡片手に川まで出かけています。

◆筆者私物

マウンテン リバーシブル ダウン×ボア 4WAY ポンチョ(TAION) 定価 ¥9,900

マウンテン リバーシブル ダウン×ボア ウォームキャップ(TAION) 定価 ¥4,950

<文/小林直子>

【小林直子】

ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。

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